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2023-12-31 11:49:36
2023年不動産産市場の振り返りと2024年の予測!

間もなく2023年も終わりを迎える本日。

今年の不動産市場はどうだったのか?

 

ざっと、以下のような数値を踏まえ、

2024年の住宅市場を予測することで、

今年を締めたいと思います。

 

【全体マーケット】

2023年の不動産投資市場規模は、13.9兆円増加し、約289.5兆円。

賃貸住宅や商業施設、物流施設、ホテルが拡大しましたが、オフィスは

縮小傾向。コロナも終息して、円安も加速してインバウンド需要が高まり、

ホテル産業や観光地域の不動産需要は高騰したものと思われます。

 

【住宅マーケット】

2023年度の新設住宅着工戸数は、前回調査より0.3万戸増加し、84.9万戸

と予測されています。内訳は、持家24.5万戸、分譲住宅25.3万戸、賃貸

住宅34.5万戸、給与住宅0.5万戸です。コロナ中の需要増加からの勢いが

あり、2023年は緩やかにも着工戸数は増加となりました。

しかし、供給過多から販売数が伸び悩むという流れになり、いわゆる売れ

残り物件が多くなってしまうという悪循環が生じてしまいました。

 

【新築から中古市場へ】

コロナによる影響で人々の働き方は「リモートワーク」へと移行してゆき、家で仕事を

するなら郊外の暮らしやすいところで家を買おう!という需要が高まりました。しかし

2022年上半期まで続いた住宅市場の高騰は2022年下半期には鈍化してゆき、2023

には「高すぎる新築戸建」が増加し、多くの人は新築から中古戸建へと購入路線を

シフトすることとなりました。

 


 

 

顕著に中古市場が上昇していったのも、束の間、多くの買取り再販売事業者が供給を

過剰にしてしまい、結果として、中古戸建も売れ残りが目立つようになってしまいました。

 

 


 

新築も中古も売れない時代なのか?

 

2023年はイスラエルとパレスチナの紛争、円安の加速などで、とても荒れた年でした。

このようなことから不動産が売れにくくなってくるのは人々の心理として当然の結果

かもしれません。

 

しかし、実は全体的に売れていないのではなく、売れていない地域と売れすぎている

地域が存在していて、究極の二極化が始まっています。

 

現在、住宅を購入する人々とは?

 

住宅市場において、人気の地域ではコロナ禍以前と比べて、新築戸建で1,000万円以上も

上昇してしまっている場所もあります。

 

では、そこまで高騰した物件を誰が購入するのか?

 

それは周辺住民ではなく、さらに高額地域から下ってくる人が購入していくという傾向と

なっております。これは多くの地域で同一の動きとなっていて、地域性と暮らす人の収入が

見合わなくなってしまったという事が要因となっております。

 

地元では高くて買えないから、少し郊外に目線を移して購入するという動きです。

 

果たして2024年の動向は?

来年の予測はズバリ「二極化が拡大する」と予測できます。

 

都内23区で人気の地域や、そこから電車の便が良い人気路線の徒歩圏は

安定傾向になると予測できますが、東京都下、神奈川、埼玉、千葉のローカル線

エリアでバス便になると、元々存在した価格へと戻っていくと感じます。

 

しかし、土地相場は下落しても、円安や資材高騰から建物価格は高い水準のまま。

これを踏まえると元々あった相場価格までは下がる事はないと推測できます。

 

いずれにしても二極化が顕著に現れてくる事が確実で、あとは住宅ローンに大きな変化が

出なければ2023年と同水準で動くものと思われます。

 

しかし、その肝心な住宅ローンが・・・

 

次回は住宅ローンについて言及していきたいと思います。

 

 

今年一年、大変お世話になりました。

来年も引き続き、よろしくお願いいたします。

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